アーユルヴェーダ パンチャカルマ レポート①

2016年12月年末から 2017年2月初旬の約2ヶ月間、インド・コインバトールの高地にあるクリニックで、アーユルヴェーダトリートメントがあり、tsuchiが参加者のみなさんをサポートさせていただきました。
そのなかで、今回は4名、30日間のパンチャカルマトリートメント(浄化療法)を経験されました。
トリートメント終了後、体験者のレポートをいただきましたので、ご紹介させていただきます。
ご興味を持たれている方のご参考になれば、嬉しく思います。


自分を理解するツールとしてのアーユルヴェーダ

帰国して20日目にこれを書いてます。
もうそんなに時間が経ったんだと驚きます。
改めて、インドでの時間の流れと日本の日常での時間の早さが全く違うことに気づきます。
また、自分の意識次第でその早さは変えることができるんだなぁと思います。
インドにいる間は、色んな経験を受け取りながらも、それでもすぐ日常に戻ってしまうんじゃないだろうかと思っていましたが、帰国して10日ほど経ってやっと日常に馴染んできた自分に気づきに、そこから色んな変化を感じ始めています。
私のパンチャカルマのテーマは、フィジカルな面よりも感情の部分の解放でした。
数年前、アーユルヴェーダの基礎講座を学び始めた時、見たくなかった(でも知っていた)自分の感情や考えがふつふつと湧き上がってくるのに気づき、とても戸惑いました。
でもどこかでそんな自分と向き合いたい、許したい自分がいて、おそるおそる見ていこうと決めました。それがプラクリティ、自己本来の特性を知るという学びでした。
一つ一つ知って受け入れていくことが、纏っていた鎧を一枚ずつ剥がしていくような感覚でした。自分と向き合うことは私にとって気持ちのいいことばかりではありませんでしたが、基礎講座が終わる頃とても軽くなっている自分に気づきました。
その頃にいつかパンチャカルマを受ける!と決めました。

天国のようなクリニック。でも(日本での)日常が大好きだと気付いた

念願のインド。
ドクターのクリニックは家族を迎え入れてくれるような温かい場所でした。素晴らしいホスピタリティで何のストレスもなく、本当に美味しいオーガニックフードを食べてトリートメントに集中できました。ナナ先生、タケシ先生のサポートにも心から感謝しています。
あと色んな経験や気持ちを日本語で共有できる仲間がいたことは本当にありがたいことでした。
1ヶ月の滞在中、日本にいる家族や大切な人に会いたいなと思う事はあっても帰りたいと思う事はなかったです。
パンチャカルマ中、特にギーを飲む期間中は体面でも感情面でも自分とがっつり向き合うしかなく、辛かったですが、今思うと逆にあれだけ自分の体と心と向き合うなんて日常の生活ではあり得ないので本当に貴重な時間だったなと思います。
パンチャカルマって何?と帰国してからよく聞かれますが、
私にとっては、日常を一層楽に、豊かに生きる為に本来の自分戻るメソッドなのかなと感じています。
天国のようなクリニックでの生活は夢のようでした。
日本での日常は仕事もありますし、人間関係も色々あれば、辛いこと悲しいこともたくさんあります。
でもパンチャカルマを終えて帰国した今は、そんな日常が大好き!最高!!と思います。
パンチャカルマの経験を胸に、私は煩わしい事もたくさんある日常を大切に生きていきたいです。

パンチャカルマを受けて変わった食事。

食の大切さを改めて感じました。毎日オーガニックな素材を丁寧に調理された本当に美味しい食事をとりながら、体やメンタルが弱った時に食事と睡眠で回復していくのを実感。食べることは私なんだなと強く思いました。
帰国してから、全てオーガニックは難しいですが、できるだけ生き生きとした素材で
丁寧にお料理する事を心がけています。
頭ではわかっていたことですが、身に沁みたのと、そうしてみるとすごく気持ちいいことなんだと気づきました。お肉はあまり食べなくなりましたが、
菜食主義なのではなく、気持ちいい方を選択しているという感じです。
たまに食べたりもしていますし、お肉が悪いなんてこと思っていませんし
この先お肉を食べる方が気持ちいいと思えばそうするかもしれません。
自分の内と相談しながら選択していくつもりです。
お酒の量が劇的に減りました。
毎日晩酌する習慣があったのですが、無理矢理ではなくそれも気持ちのいい方を選んだら飲まない方だったという感じです。
でもゼロではなく、お付き合いの時に1杯ぐらい飲むときもあります。
だからと言って大好きな人や友達たちとの食事の時間がつまらなくなることもありません。なくても楽しいだなんて!笑
これは私にとって大きなことです。

なんともいえない幸福感。時間。感情の安定感

パンチャカルマ終盤で、なんとも言えない幸せな気持ちを感じていたのですが、
日本でもその気持ちが続いています。
仕事も通常のペースに戻って、ハプニングやトラブルももちろんありますが、感情が安定していて、「大丈夫」と思えるんです。
状況をスローモーションのように眺められるような感覚で、感情に流されることが少なくなりましたし、ハッと持っていかれそうになっても戻ってくることができます。
その結果、効率もいい時間の使い方ができているように思います。
1番の変化はやはり感情の部分です。
自分はこうあるべき…みたいなルールがいつのまにかあって、自分を愛せていない、認めてあげれていなく、やってもやっても不安で、ゴールが見えない状態でした。
パンチャカルマでは、もう委ねるしかない瞬間がたくさんあります。
セラピストに、ドクターに、自分の体に、自分の心に、インドに、自然に、宇宙に、
「もう好きにしてください!委ねますから!」と決めた時に、高く積み上げてきた自分の壁がガラガラと崩れたように思います。
そしてなんだかとっても清々しい気持ちになりました。
もちろん、クセで頑張りすぎそうになることもありますが、すぐ気付いてあげれます。
ここはちょっとがんばろう、とか、いや、これはやめとこう、と意識的にいることができます。その時の感情を感じます。
日本に帰ってきて私以上に変化を感じてくれているのがパートナーです。
今まで私に対して、近い存在なんだけど、どこか腹の底からじゃない部分というか、意識しないぐらいのところで壁を感じるようなところがあったらしいのですが、なくなったと言ってびっくりしています。私にはそんなつもりはなかったのですが……(笑)
色んな事を話しますし、インドに行く前よりもいい関係になっていると思います。
友人や家族やに対しても、自分にも相手にもこうあるべき、というものがなくなって、
あるがままを楽しめます。
これから色んなことがあると思いますが、ひとつひとつと思っています。
三歩進んで二歩下がるぐらいのスピードでいいかな、と。

世界平和につながる!

こうやってひとつひとつ文字にして改めていい経験をさせてもらったなと思います。
これからもアーユルヴェーダを学んでいきたいですし、また何年か後にパンチャカルマも受けたいです。
この体の人生で、この年齢になってこれだけ意識的になれるなんて
本当に面白いなぁと思います。
この気持ちを少しでも多くの人が経験することでその人の空気が気持ちよくなってそれがその人の大切な人へ伝わって連なって世界平和につながる!と信じています。
本当に貴重な、素晴らしい体験をありがとうございました。
日常に戻った今、パンチャカルマの経験にもっとより添えているように感じます。
これからも続いていくんだなと心から楽しみです。
(R.Nさん)