月食

ここ南インド・コインバトールでは綺麗な月食が見れました。
地平線近くに現れた時にはすでに皆既月食だったのか暗く赤い色をしていて、とても暗いお月様でしたが、徐々に色が薄くなり、右下の部分から太陽の光を浴び始めました。
ビデオでは急激に明るさが変わったりしているところがありますが、露出の設定を変えているためで、目で見て変化していたわけではありません。
3歳以下の子供や妊婦、病人、お年寄りの人はこの月食の間外に出てはいけない、とインドでは伝統的に言われていて、実際に色々な障害が現れた人も多いそうです。チャンドラ、月のエネルギーは生命にとって、とても重要なのですね。
 

2018年 新年明けましておめでとうございます

1月も終わりになってのご挨拶となりました。大変遅くなりまして失礼しております。
あらためまして、明けましておめでとうございます。
2017年は、年始よりインド・コインバトールのアーユルヴェーダ・クリニックのツアーを開催、16名程の参加者と共に10日〜1ヶ月のトリートメントを、また春から冬にかけてアーユルヴェーダの2講座を開催することができました。多くの方々とともに貴重な体験を共有でき、とても嬉しかったです。
8月には新たな拠点となる智頭町のスペースにご縁をいただきました。10月より改築をすすめ、年末には引っ越しを完了しました。まだまだ完成にはほど遠いのですが、できるだけ早くみなさんに来ていただけるようにすすめていきたいと思っています。(一緒に大工仕事をしてみたいという方はどうぞご連絡ください)
2018年は、講師takeshiとnanaは年が明けてすぐにインドへと飛び立ちました。
ヨーガの中心地といわれるリシケシに4年ぶりに訪れ、スワミジにご挨拶できて素晴らしい新年の始まりとなりました。その後、昨年と同じく南インド、コインバトールの高地、クヌールのアーユルヴェーダクリニックを訪れています。2月には講師hirokoも合流し、私たちの先生であるDr.Sundarより様々な学びを深めていきます。
今年もみなさんのこころとからだの健康、ご家族、まわりのすべての人々が幸せでありますよう、
ヨーガ堂・土-tsuchi-でのヨーガとアーユルヴェーダの学びをご一緒に深めることができますよう、
悠久の智恵の大地、インドよりお祈り申し上げます。

2017年 ありがとうございました

 
日本で年末年始を過ごすと
日本人は 歳末や新年の行事を大切にする民族だなと感じます。
今まで 何回かインドで、
一度だけスペインで、年末から年始を過ごしたのですが、
スペインでは、もちろん新年のカウントダウンもありましたが、
クリスマスの雰囲気がまだまだ強く残っていて、
改めて新年だから用意する何かがあったという感じでもなかった気がします。
場所にもよるのかもしれませんが。
インドは(昨年もインドでの年越しでしたが)、
とくに祭事ごとはヒンドゥーの暦に倣うのが主流なので、
太陽暦の新年行事は カタチだけといった感じ。
新年への入れ込みは日本人と温度差が結構あります。
インドでの年越しも それはそれで良いものですが、
12月や1月の雪景色とともに迎える新年は
やっぱり日本で過ごすのが 個人的には好きです。
今年は家族で仲良く胃腸炎にかかりながら…
バッタバタの引越しとインドの荷造りを済ませ、
京都にてようやくひと息、大晦日と新年を迎えることができそうです。
土のメルマガでは一足お先にご挨拶させていただきましたが、
ブログではこの場をお借りして 皆さまへ今年最後のご挨拶とさせていただきます。
皆さま、2017年も大変お世話になり、ありがとうございました。
サポートの行き届かないところも多々あったかと思いますが、
皆さまの温かいお気持ちとご協力に救われて、
一年無事に活動を終えることができました。
本当にありがとうございました。
こころより感謝を申し上げます。










2018年は、1月〜3月下旬まで またインドです。

更なる学びを深め、
またいつか みなさまにお伝えできる日を楽しみに、精進して参ります。
 
またこちらでも近況報告いたしますので、よろしければご覧下さいませ。
 
 
 
 ↓ ↓ ↓ その他のお知らせ ↓ ↓ ↓
 
2018年 2月13日〜3月15日迄 
茨木市で開催中のアーサナクラス(講師 Hiroko)を
おやすみさせていただきます。
(2月ラストクラス:2月10日(土)/  3月スタートクラス:3月17日(土))
 
レギュラー会員の方は期間中おやすみとなりますため、
ご不便をおかけし誠に申し訳ございませんが、ご理解いただければ幸いです。
チケット会員の方は、上記期間の有効期限の引き延ばしをさせていただきます。
Hirokoまでお尋ねください。
 
 
●今年開催いたしました、
アーユルヴェーダ栄養学講座・女性にまつわる症状別講座の受講生のご感想の一部を、Blogにアップしております。
 
参加者の方々の学びの姿勢や視点が、少しでも多くの方々の気づきに繋がればと願っております。
よろしければ どうぞご覧下さいませ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

春以降は、智頭教室オープンに向けて整え、

すこしでも早く皆さまにお越しいただけるよう準備していきたいと考えています。
 
 
 
来年からは、これまで10年間のヨーガ堂・土の歩みをベースに、
いままでとは異なる学びとシェアのアプローチを行っていきます。
 
 
また順を追って ご報告させていただきますが、
土のメルマガにメールアドレスをご登録いただければ
活動の最新情報を一足早くお伝えしていますので
よろしければ 「つちとも」になってくださいね♩
当HPから登録できます。「購読」となってますが、無料ですよー)
 
 
 
最後になりましたが、改めまして、みなさま 今年もありがとうございました。
 
次なる年も、ご縁つながる方々と、多くの気づきを共に分かち合えますように。
2018年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 
 
 
みなさま、季節柄、体調には十分に留意され、
健やかな そしてこころ穏やかな新年をお迎えくださいませ。
May Guru’s Blessings be with us all always.
 

 

壁を壊すと見えてくること

ヴェーダーンタのまんま

 
このひと月の間、壁を壊したり、壁を作ったりしていました。
あたらしい土-tsuchi-は多くの人のとの出会いから繋がってきた場所と土と家。
古民家というには新しい築40年の中古住宅を夏の終わり頃に紹介いただいて、拠点をこの地に決め、
秋からDIYで工事を進めているのです。
 

***** 以下農地を含んだ家屋の売買について細かい話 ******

農地も含んでいたので(かなり広いです)大家さんとの契約書の作成だけでは売買は成立しません。
農地は許可なく売買はできないという法律があるというのを今回初めて知りました。その許可をするのが市町村の農業委員会だということで、地域によってはその許可をもらうのがかなり困難な場合があるそうです。
町農業委員会への農地譲渡の申請が必要で、申請には土地の写真を取ること、役場が出している農地の図面、一般の地図の図面、農地を使うにあたっての計画書などを書きました。
移住者の場合の家の購入や改修には町からの補助金が申請できるのですが、このための申請書作成もかなり複雑で、契約を取り交わす前に出す書類、契約書と領収書と住民票と申請書、農業委員会からの許可をもらってからの登記謄本の提出などなど、思い出せないぐらいの手順がありました。複雑ですので、役場にはなんども足を運ぶことが必要になります。
また、近所の農業委員会のメンバーの方が、この家を購入することをはじめ、書類の作成などいろいろな助言をもらいました。この人がいなければ簡単には進まなかったことがたくさんあります。そんな「この人がいなければ」という方が他にもたくさんいて、いろいろな縁でここに移り住むことができています。

*****

40年の家は、壁は土壁、そして内装に一部石膏ボードが使われていました。
土壁は壊しやすく、そして壊しても自然に帰っていきます。
吸湿性があり、耐熱であり、蔵のように厚くすれば断熱や蓄熱にもなります。
土壁は作っていく工程が長くかかるため、また職人さんも減ってきていて、最近は作られなくなっているようです。

*******

この家の場合、土壁に8mmほどのモルタルが塗ってあり、その上から砂壁になっていました。
モルタルを剥がすと土があり、土は竹の編んだものを心材にして藁と一緒に練り込まれていました。
新建材だと石膏ボードなどになるでしょうけれども、すぐに土に帰る、というわけにはいかず、少し手間がかかります。
剥がすときもたくさんの釘かビスがあり、それを支える木材にも釘がたくさん使われているので、手間がかかります。
新しい壁を土壁にしたかったのですが、トイレ周りは日程の都合上、今回は合板、下地材、珪藻土の塗り壁にしています。

*********

家の壁もそうですが、人生にも目の前に壁が出てくるときがあります。
そんな壁を壊すことも時には必要になるかと思います。
いつもは壁を壊すなんてことは考えもつかないかもしれないけれど、
家族の構成が変わったときとか、
仕事が変わったときとか、
どうしてもこれは困ったな、というときとか、
ずっとおかしいな、と感じてきたことに気づいたときとか、
いろんなことで壁を越えないといけない。
そんなときは壁を壊すことを考えてみるのも一つの手だと思います。
思いついたはいいけれども、
本当にこの壁を壊してもいいのだろうか?
と考えることもあります。
不安だから、止めておこうか。
壁を壊すのはその直前まで不安かもしれません。
でもやっぱり必要ではない壁もあります。
そんなときは思い切って壊してみる。
どーん。
最初の一撃が衝撃的です。
そのあとはメリメリとかバサバサとか、音もホコリもすごい。
壊し始めると、簡単なときがあり、
思ったよりも手強いときもあります。
あ、しまった、ということもおきます。
そんな時は立ち止まったりします。
でも失敗だということは何一つないのだ、と気づくことがあります。
だから、壊す勇気を持ってみること。
慌てずにいれば、頭がクリアになって、目が澄んでくる。
このクリアになった目で見定めることで、
きれいに壊すことが可能になるのだと思います。
壊すことは無心で、何も考えないようでいて、
勉強できることがたくさんできます。
壁の奥には知らなかったことが隠れていたりして、
見た目とは違って複雑な構造だとか、
作った人はこんなことを考えて作ったんだろうな、なんてことが分かる。
その壁を自分が作ったのだとしたら、自分自身がよく分かる。
壊すことで学ぶことがあり、そのことで物事や知識を得る、
そして壊してしまえば、こころが明るくなります。
壊せばそれで終わり、
ではありません。
壊した後は必ず想像があり、創造がおきます。
また新たに壁を作り始めるのです。
人生における壁とは限界や制限のことですよね。
自分で限界を作るといえばなんだかマイナスのイメージかもしれません。
まさか自分でしばりや限界、制限を作るよりも、自由でいることを求めそうなものなのですが、
この壁とは新たなルール、新しい生き方と言えばいいでしょうか。
今までとは違った自分のテーマや乗り越えようという成長のステップとなります。
新たな限界でもあり壁ですが、それがあるために成長があるのです。

いきている間には、そんな新しい壁を乗り越える時がなんどもやってくるのだと思うのです。
ヴェーダーンタの話につなげるとすれば、

私たちの本質である「限りのない自由」=アートマーを知るためには、
体やこころ、この世界という限界ツールを使うことによって、
それを乗り越える作業を続けることで、

私たちの本質に少しでも近づくことができる。
それが成長ということなのかもしれません。
 
 

年末年始のクラス

年末年始の アーサナクラスのスケジュールです
 
2017年  アーサナクラス@大阪   →  12月23日(土)最終クラス
2018年  アーサナクラス@大阪   →  1月6日(土)〜
 
よろしくおねがいいたします!
 

改装 vol.2

つちつうしん blog

 
さむなってきました〜〜〜
智頭、さむいです〜〜〜
冬生まれやから
個人的に冬はすきなんですけども。
さて お家はどうなっているかな〜?
以前トイレだった場所の一部を
洗濯機スペースに。

床板貼ったところ

こちらはトイレ
場所を移動させました。

壁、床、配管ができた

夜も作業。。

洗濯場とトイレの床が終了

1階床下には  竹炭を敷くことにしました。
昔  炭を床に埋めてある場所に行ったとき
そこだけすごくクリアになるというか、心身軽いというか、
そんな体験があったので、
湿気対策というのもありますが
場の浄化を期待して。
瞑想が心地よい場所になれば いいなぁ

結構な量、あります

どうです?
メッカ みたいでしょ? 笑

排水給水の配管作業も、おだいどこ以外はほぼ終了!
最低限 施工せなあかんところ以外は、とりあえず春以降に。
なので、現在 トイレ、お風呂(は 掃除するだけ)、おだいどこを 急ピッチで作業中であります。。
トイレの壁  珪藻土塗って 便器設置して、
今度は  炊事場作らな〜〜〜
渡印までに、おだいどこ  床貼れるかなぁ、、、

講座 終了!

つちつうしん blog
 
今年 5月から月一で開催してきた  アーユルヴェーダ講座
栄養学講座 と ホームレメディ講座、
どちらも、先日無事に終了しました。
受講者のみなさま、おつかれさまでした!!
あっというまでしたね。
ほんとに。
長時間の座学は、坐っているだけでも、じつはかなり準備が要ります。
睡眠不足だと 講義中に船漕いでしまうし
からだが凝っていると なかなかずっと同じ姿勢で坐ってられない。
ストレス過多だと 集中が持たない。。
大変なんです。
月に1回の講座でも
7ヶ月にわたって 講義のために心身を整えるというのは
おおきな決意と努力が必要なのです。
栄養学やホームレメディの理論内容は
実践あってこそ理解に繋がります。
日常の中で、自身の身近なところから、試していくのです。
おそわったことが 絵に描いた餅にならないように。
そうなってくると 講座の日以外の毎日で
学んだことを 試していくことになるので
けっこう 忙しい。はず。
まぁ みなさん  各々のペースがあるので
焦らずひとつひとつです。
こんなふうに  学びすすめていたら
ほんとに7ヶ月なんて、矢のように過ぎました。
ふぅ〜〜〜〜
ほんとに、おつかれさまでした。
みなさん、ありがとうございました。
修了証をお渡ししたときの みなさんの表情が
晴れやかで すてきでした。
なにが あってるのか、ちがうのか、
なにを おこなうべきか、ひかえるべきか、なんて、
ほんとうはやってみないと  わたしたちにはわからない。
わからないこと   知らないことがあると識る 大切さ。
そして、恐れず  ただただ すすめば、いいのですよね。
体験は、大事です。
アーユルヴェーダがみせてくれる
食べもののおはなし
女性にまつわるトラブルの ホームレメディ対処法
日々の生活に、ぜひお試しくださいね!
わたしたちの暮らしが
おだやかに満ち満ちていきますように。

岡野せんせい

つちつうしん blog
 
先日 智頭のとある集まりで
岡野眞規代先生のお話を聞く機会がありました。
岡野先生は、吉村正先生が始められた岡崎市にある吉村医院の元婦長をされていた方です。
岡野先生のこれまでの経歴や、吉村先生と出会われてからのご自身の変化など、
スライドと共に とても興味深く拝聴しました。
自然に生むとはどういうことか
子を育てるとはどういうことか
生きるってどういうことか
死とはなにか
吉村先生や岡野先生が仰っている
その答え、その価値観に触れるたび、
いつも 深い満足と感謝の気持ちが滲みでてきます。
「ちいさいころから死を意識する子供でした」
そう 岡野先生が幼少時のお話しをしてくださりましたが、
じぶんもそうだったなぁ、と 自身の幼き頃と 重なる部分がとても多かったです。
今、看取り士というお仕事がありますが、
先生は、ちいさい頃に 病院で迎える死に疑問を感じられ、慣れ親しんだ自宅で最後を迎えることが本来の在り方なのではないかという考えで、看取ることがしたいと 看護師になる決意をされたそうです。
そして 看護実習生として臨床にあたられているときに、
こんどは出産に、人の「生」のほうに興味が沸いてこられて、看護師、そして助産師になられたそうです。
これまでに、病院での勤務、吉村先生とで会われてからは 北海道で自然出産を広める活動、吉村医院での学びやお仕事、講演、執筆など、さまざまなご活躍をされて、岡野先生ご自身の考え方の推移や変化を垣間見せていただいて、とても失礼な言い方ですが 、この一生をかけて 真摯に人の生死について学び続けているアーチャーリヤ(ヨーガやヴェーダーンタで 生徒の意)なのだな、と 尊敬のきもちがたくさん溢れました。
すばらしい方です。
このような先生が 智頭にいらっしゃるというだけで、むくむく元気が沸きます。
ヨーガ堂・土-tsuchi-も、精進していきます!
(なんのこっちゃ)
・・・
今日は トリカトゥというアーユルヴェーダの調合薬を使って
米粉のキャロブクッキーを焼きました。
日頃お世話になっている方々へ  贈り物。

おいしくでけた♩

カラカラ 落ち葉の雨を降らせて 遊ぶ娘。
気持ちの良い 初冬の空気です。

家という持ちもの

先日より メールやブログにて
土教室の新天地となる場所、家のご紹介をしています。
http://yoga-do-tsuchi.blogspot.jp/2017/10/vol1.html
家。
ごくふつうの一般家庭においては
こんなおおきな物理的な持ち物
そうそうない。
易々と手放したり買い換えたりしない持ち物であり、所有物。
目下、自宅となる家の大改装中ですが、
いろいろと 考えさせられます。
いや、デザインとかでなくてですね、
家族が生きていくうえで
ほんとうに必要な要素は何かということを。
わたしたち
生まれてきたときは  なーんも持たずに生まれてきて、
(からだとこころは持ってきたけどね)
死んでいくときも この世界のモノはなーんも持って行けないです。
(ある種のカルマは持ってゆくといいますネ)
(そして  目に見えるからだ以外のからだも、持ってゆきますけどネ)
たいせつな土地も
たいせつな服も
たいせつな家族も
たいせつなお金も
たいせつなエゴも
たいせつな家も。
あと何年 この人生があるのか分からないけど
これからさき、自分や家族にとって 家というものがどんな存在であるべきか。
家というものが どんなふうに機能していくべきか。
考えますね。
限られた労力と資金と時間。
生きてきた途中で  たくさん身に付けてきてしまったラグジュアリーな感覚。
いらない要素を、落として、落として、落として
はだしで土を踏みしめたときに、
衣一枚で風に吹かれたときに、
天を仰いで顔に雨粒を浴びたときに、

じぶんたちに必要だと信じるものを、見定めて、「持ちもの  家」をつくりたいし、
じぶんが死んだあとになにも残らないように、
もしこの家が朽ちたとしても、できるかぎり自然に還ってもらいたい。
そして ”じぶんたちの” 家、 ”じぶんたちの” 土地、という感覚ではなく
自然から 一時、シェアしてもらっているんやという意識で、います。
土の家は、ご縁ある方々が 交流する場であり、
ヨーガやアーユルヴェーダという道具を通した みんなの想いがつながる道具箱のようなもの。
土の家が わたしたち家族はじめ、関わる方々にとって、生きることの土台作り、生きることの本質を 見定めていけるような空間にできたら。
そんなふうに、考えます。
といっても、制限も もちろんありますわね。
むかし、フランス西部の田舎やアルプスの山奥で、
自然に浸りきって生活していたことがあります。
虫も動物も友も 生活はみーんな一緒でした。
横も、縦も、どこも隔たりはなかった。
「じぶんらしさ」に還れた、とてもたいせつな宝物。
この体験の軸が、
いまなおわたしを支えてくれていて、
生きることの原点でもあります。
あのときのように… と、懐古的になっているのではないんですが、
制限はある中で、今 できることを、しかるべく選択をして、できる範囲で、
この原点に すこしでも近づけるように、と思っています。
あっという間に、今日は金曜日。
みなさま、心地よい週末をお過ごしくださいね♩

おせなかのなかみ

つちつうしん blog
 
年齢を重ねるなかで、こころ奪われるいろんな対象に出会い、
そのたびに たいせつに
そして勝手に こころの宝物にさせていただく出会いって、ありますよね。
わたしにとって おおたか静流さんの声も、そのひとつ。
静流さんの歌は
学生の頃から車のBGMの定番で、制作のときもヘッドフォンでループしていました。
(は〜 なつかしい)
インドをひとりで周っていたときは
列車の中で  流れてゆくビハールの赤い大地を眺めながら
これまた静流さんの曲に浸り尽くしでした。
いまでも 家事のふとした合間なんかに
ふわっと舞い降りてきてくれる静流歌。
まあ、早い話、ファンなんです。
彼女の声は、すばらしい。
ほんとに、すばらしい。

結婚してからも、コンサートやライブにも何度か行ったけど、
いつのことやっけ? 思い出せないわ。。
と、そんな折り。
なーんと、智頭に、やってきてくださるではないですか!!!
おおたか静流「おせなか音頭」!!!
主催者の方々、準備してくださった方々、ありがとうございます。
もう、どんなに忙しくても、参加します。
ということで、昨日、家族で楽しませていただきました、おせなか音頭!
この世界には表裏があり(あるようにみえ)
陰陽だったり生死だったり、対極的に万象を捉える見方がありますね。
一般的に人は、明るい世界や分かりやすい現象、
おもての有り様にフォーカスしがちだと思いますが、
気づきにくいけれど ものごとにはバックグラウンドがある。
(まぁそれが「バック」なのかはまた別の問題ですけどね)
普段  見えないものや存在していないように見えるものごとも、
ほんとうは在る。
それを思い出し、存在を愛でる踊り。
いきなり何の話やねんって感じですみませんね(笑)
静流さんの考案された「おせなか音頭」は、
もうこの世界では逢えなくなった大切な人の存在をもう一度 招き入れ、
踊りと歌とともに、あなたもわたしもからだもこころも存在もすべて
を愛でる望郷の踊り、だそうです。
象徴的にうしろ向きに、背中で踊ります。
背中で踊るので、着るものも反対に着ます。
顔もうしろに向けま… 向けられないので、顔を作って うしろむきにセットします。
参加者は それぞれ、紙袋を顔に見立てて、それに紐や広告や色などでお顔作り。

できあがったら、いざ!
おどろ〜〜♩ おどろ〜〜♩

まんなか 奥が静流さん

たのしかった。
たのしかった。
たのしすぎて、全然足りなかった。
わたし、これ、一日中踊っていられる。
娘も (眠いのもあったと思うけど)、妙なハイテンションで踊っていました。
静流さんは、巫女さんですね。
あの世とこの世を繋げられる 貴重な人です。
見落とされがちな世界を 大切にすくい上げて、
声という道具をつかって やさしく愉快に妖艶に、わたしたちに示してくれます。
ある意味、セラピスト(っていう言葉はなんか薄っぺらい気もするけど)。
こういうアプローチの仕方、見習いたいです。
静流さんには、イベント中もたくさん話しかけてくださったり、
娘用にと持参した人参の豆粉パンをお裾分けできたり(分かっていたら絶対焦がさなかった(; ;))
すてきなプレゼントをいただいたり、
ありがたかったです。
家族で有意義な週末を過ごすことができました。
雨の中来てくださった静流さん、ご準備くださったスタッフの皆さん、
本当にありがとうございました。